プロダクト詳細
FIRST SCAN(ファーストスキャン) は、当スタジオが営業と受注のために使っている社内ツールです。営業先のホームページを診断し、その結果をそのまま提案・見積・契約まで引き継ぎます。
一般の方が使えるサービスではないため、公開していません。ここでは、自社でどのような道具を作って使っているかを紹介します。
営業の現場では、診断は診断、見積は見積と別々の資料になりがちで、同じ内容を何度も転記することになります。FIRST SCAN は、営業先1社を1つの記録にして、その記録が6つの工程を順に進む形にすることで、この転記をなくしています。
6つの工程
- ① 診断:業態を選び、スマホ表示のスクリーンショット・技術面のチェック・業態ごとに必要なコンテンツの有無を確認して、点数と案内文にまとめます
- ② サイトマップ精査:サイトのページを洗い出し、それぞれの役割と課題を整理して、あるべき構成の案を出します
- ③ 提案:①②の結果を束ねた提案書を、A4・1枚で印刷できる形で作ります
- ④ 見積:サービスごとの単価に数量をかけて明細を組み、一時費用と継続費用を分けて集計します
- ⑤ 発注書・請求書:④の明細をそのまま帳票に流し込み、印刷機能でPDFにします
- ⑥ 契約書:基本契約・個別契約・保守契約・秘密保持契約を、取引先ごとに発行します
診断は、点数で示せる
診断の結果は、技術・UX・内容の3つの軸と、その平均の総合点で出ます。「改善したほうがよさそうです」という感覚の話ではなく、要改善かどうかを数字で示して、根拠のある提案ができます。

技術面は自動で取得し、業態を選ぶと、その業態に必要なコンテンツ(事業内容、料金の目安、実績、会社概要、問い合わせ導線など)の有無を確認する項目に切り替わります。チェックした内容が、そのまま点数に反映されます。
※ ここに載せている画面は、点数が低く出る場合のサンプルです。説明のために、あえて項目を外して「要改善」の判定になる状態にしています。実際の当サイトの評価ではありません。

料金は、管理画面で細かく設定でき、ページと連動する
サービスの料金・説明・並び順は、専用の管理画面で管理しています。アプローチごとにカードでまとまっていて、ドラッグで並べ替え、複製や公開の切り替えもできます。

ここで決めた内容は、公開ページ(サービス・料金)と、見積の単価の両方に反映されます。 ページと見積で金額が食い違うことがありません。
サイトは静的に生成する作りなので、データベースやプラグインを持ちません。WordPress のように、更新や脆弱性への対応が日々発生することもなく、安全で軽く、使い勝手のよい仕組みです。ページの表示も速く保てます。Google の計測ツール(PageSpeed Insights)では、当サイトのトップページがパソコン・スマホともにパフォーマンス100点でした(ユーザー補助・おすすめの方法・SEO も100点)。


設計で重視したこと
- 転記をなくす:診断で確認した内容が、提案・見積・契約まで引き継がれます。数字や社名を打ち直す作業がありません。
- 価格の出どころを1つにする:公開ページの料金と見積の単価は、同じサービスメニューから作られます。ページと見積で金額が食い違うことがありません。
- 紙に出す前提で作る:提案書や帳票は、そのままA4で印刷できる分量に収まるようにしています。
- 取引先の情報を、公開サイトに載せない:営業先の情報を扱うため、検索エンジンには載せず、社内の端末からだけ使います。
これから広げていくこと
いま力を入れているのは、バラバラになりがちな仕事を1つの記録にまとめる(一元化する)ことです。診断・提案・見積・契約までがつながったので、その先にも同じ考え方で広げられる余地があります。
- 売上データとのつながり:見積や請求の記録を、そのまま売上として集計できるようにする
- 確定申告まわりの事務:請求や入金の記録から、申告に必要な数字を整理できるようにする
- そのほかの事務作業:営業から請求・記録までを、ひとつの流れの中で扱えるようにする
営業の記録、お金の記録、事務の記録を別々のツールで持つと、同じことを何度も入力し、数字も食い違います。一箇所に集めておけば、あとから使い道を増やしていけます。
自社の営業で使いながら磨く
FIRST SCAN は、商品として売るものではなく、自分たちの営業と事務を回すための道具です。実際の案件で使い、足りないところや使いにくいところを直し続けています。開発は AI にコーディングを任せる進め方で、機能を足すまでの時間を短く保っています。
受託でご提案する内容も、まず自社で使って確かめてから出す。TEITEN や PIT LOG と同じく、そのための自社プロダクトのひとつです。
同じような、営業や見積まわりの仕組みづくりのご相談は、お問い合わせフォームからお受けしています。