「取ったときは安かったのに、更新の請求を見たら思ったより高い」「毎年のドメイン代は、ほかの会社ならもっと安いのでは」。ホームページの経費を見直していると、ドメインの更新料が気になることがあります。
金額だけを見れば、ドメインの更新料はホームページの費用の中で大きなものではありません。ただ、毎年かならずかかり、やめるわけにもいかない費用です。払いすぎているなら直したいし、かといって安さを優先して失敗するのも避けたいところです。
先に結論を書くと、次の3つです。
- .com のドメインは年1,000〜2,000円程度が目安です。.jp などほかの種類は、種類や管理会社で料金が変わるので、管理会社の公式ページで確認します
- 初年度だけ安く、2年目から高くなるのは珍しいことではありません。ICANN(.comなどのルールを調整する国際的な団体)も、新しい利用者向けの割引はよくある売り方だと説明しています
- 安く維持する方法は、管理会社を替える(移管)だけではありません。不要なオプションを外す、複数年でまとめて更新する、請求の内訳を確かめる、といった手もあります
この記事では、更新料の仕組み、種類による違い、管理会社を替えると安くなるのか、安さだけで選ばないほうがよい理由、更新を忘れないための手当てを順に整理します。ルールの説明は、2026年10月時点で確認できた ICANN と JPRS(「.jp」を管理する株式会社日本レジストリサービス)の公式情報にもとづいています。個別の会社の料金は扱わず、比べ方と確かめ方に絞ります。
ドメインの更新料はいくらが目安か
.com なら年1,000〜2,000円程度
ドメインの末尾の部分(「.com」「.jp」など)を、ここでは「種類」と呼びます。種類によって料金は違いますが、よく使われる .com は年1,000〜2,000円程度が目安です(2026年10月時点)。
.jp や co.jp など、ほかの種類の料金は、種類と管理会社の組み合わせで変わります。この記事では数字を書かず、管理会社の公式ページで確認していただく前提で進めます。JPRSも、.jp の登録・更新の料金や手続きは指定事業者(.jp の管理会社)ごとに異なるので、各社に問い合わせるよう案内しています。
請求書の「ドメイン代」に何が含まれているか
.com なのに目安より大きく高い場合、まず確かめたいのは「その金額に何が含まれているか」です。ドメインの請求には、次のようなものが混ざっていることがあります。
| 含まれうるもの | 中身 | 確かめること |
|---|---|---|
| 更新料 | ドメインを1年(または数年)使い続けるための料金 | 何年分か。1年あたりにするといくらか |
| 登録者情報の公開を代わりに引き受けるサービス | 公開の検索サービスに、自分の名前や住所を出さないための仕組み | 有料か無料か。本当に必要か |
| 住所録(DNS)やメール転送などのサービス | ドメインの行き先を設定する仕組み、メールの転送 | 使っているか。サーバー側で用意できないか |
| 管理の手数料 | 制作会社やサーバー会社が代わりに管理している場合の手数料 | 誰が、何の作業をしているか |
| サーバーなどとのセット料金 | ドメインとサーバーをまとめた料金 | ドメイン分がいくらか分けて示せるか |
ICANNが示す登録者の権利には、管理会社の料金を含む契約条件や、管理会社が提供するプライバシーサービスの料金について、正確で分かりやすい情報を得られることが含まれています。ICANNは同じページで、隠れた料金(hidden fees)のような欺まん的なやり方を受けない権利にも触れています。請求の内訳が分からないときは、遠慮せず管理会社に尋ねてかまいません。
制作会社やサーバー会社を通して払っている場合
ドメインを、制作会社やサーバー会社を通して払っていることもあります。ICANNの説明では、管理会社(レジストラ)と契約を結んでドメインの登録などを扱う「リセラー」という立場の会社があり、リセラーを通した登録でも、責任を負うのは元の管理会社です。
この形では、ドメインの料金に、間に入る会社の管理の手間が上乗せされていることがあります。それ自体が悪いわけではありません。更新の手続きや設定の変更を任せられるなら、その分の費用はかかります。確かめたいのは、上乗せの分で何をしてもらっているか、そしてドメインの名義(登録者)が自分になっているかです。維持費全体の内訳の見方は中小企業のホームページ維持費は月いくらが適正かにまとめています。
初年度は安いのに更新料が高い理由

料金は「台帳を管理する団体」と「管理会社」の二段で決まる
ドメインの料金がどう決まるかを知っておくと、更新料の差に振り回されにくくなります。
ドメインの種類ごとに、そこに登録されたドメインの台帳を管理する団体があり、これを「レジストリ」と呼びます。.jp ではJPRSがこの役割を担っています。一方、私たちが申し込む窓口になるのが「レジストラ」(.jp では指定事業者)と呼ばれる管理会社です。
ICANNの説明では、レジストリは管理会社からの登録の申請を受け付けて台帳を管理し、管理会社は利用者からの申し込みを受けて登録の手続きをします。ICANNとレジストリの標準の契約にも、レジストリが管理会社に請求する価格についての決まりがあります。つまり、レジストリが管理会社に請求する料金があり、その上で管理会社が利用者向けの料金を決める、という二段の形です。
ICANN自身は、利用者から料金を受け取りません。ICANNは注意喚起の中で、ドメインの登録の手続きも利用者からの料金の受け取りも直接は行っておらず、料金のやり取りはすべて管理会社と登録者の間で行われる、と説明しています。
初年度の割引は、よくある売り方
ICANNのよくある質問には、「更新料が最初の登録料よりずっと高いのはなぜか」という問いがそのまま載っています。答えの要点は次のとおりです。
- 料金や条件は、管理会社がそれぞれ決める
- 登録する前に、その管理会社の更新料と条件を確かめておくのが望ましい
- 新しい利用者向けに割引をするのは、ドメインに限らず多くの商品やサービスでよくあるやり方で、そのため最初の登録料が、その後の更新料より安くなることがある
初年度の値段をどこまで下げ、2年目以降をいくらにするかは、管理会社の売り方です。どちらが良い悪いではなく、比べるときは初年度ではなく更新料で比べる、というのが大事な点です。
更新料は、登録の時点で公開されている
.com などのドメインについては、ICANNのルール(期限切れの登録の回復に関するポリシー)で、管理会社は、更新料、期限が切れた後に更新する場合の料金(違う場合)、削除された後に回復するための料金を、登録の時点で利用者が確かめられるようにしなければならないとされています。少なくとも管理会社のサイトにはっきり示し、登録の契約からもその料金へのリンクを張ることになっています。リセラーのサイトにも表示させる必要があります。
このポリシーの注記では、特に更新料が登録料や移管の料金より高くなる見込みがある場合に、登録の時点で目立つように示すことを管理会社に勧めています。初年度の安さに目が行きがちだからこそ、ルールの側でも更新料を見せることが求められているわけです。今の管理会社の料金表で、更新料と回復の料金を一度確かめておくと安心です。
更新料が上がることもある
更新料は、ずっと同じとは限りません。ICANNの登録者向けの説明では、管理会社はいつでも料金を変えられるが、変えるときは登録者に知らせなければならない、とされています。料金改定の知らせを受け取れるように、届け出ている連絡先を最新にしておくよう、ICANNは呼びかけています。
台帳を管理する側の料金が上がることもあります。ICANNとレジストリが結ぶ標準の契約(Base Registry Agreement)では、レジストリが更新の料金を上げる場合、管理会社に180日以上前に書面で知らせること、そして値上げ前の価格で1〜10年分の更新を受けられる選択肢を管理会社に用意することが定められています。この標準の契約が使われているかどうかは種類によって違い、管理会社がその条件を利用者向けにどう提供するかも会社ごとに違います。値上げの知らせが来たら、値上げ前に複数年分を更新できるかを管理会社に尋ねてみる価値はあります。
拡張子(種類)で料金が変わる
大きく分けて「分野別」と「国別」がある
JPRSの説明では、ドメインの一番右の部分(トップレベルドメイン)には大きく2つの種類があります。
| 種類 | 例 | ルールと台帳の管理 |
|---|---|---|
| 分野別トップレベルドメイン(gTLD) | .com、.net、.org など | ICANNのルールのもと、種類ごとのレジストリが台帳を管理 |
| 国別トップレベルドメイン(ccTLD) | .jp、.uk、.cn など | 国や地域ごとの登録管理組織が管理。.jp はJPRS |
TLD全体の管理はICANNが担い、ICANNから委任される形で種類ごとに登録管理組織がある、とJPRSは説明しています。レジストリが管理会社に請求する料金も種類ごとに決まるため、同じ管理会社でも、種類が違えば更新料が違うのが普通です。
.jp の中にも種類がある
.jp には、「example.jp」の形の汎用JPドメイン名と、「example.co.jp」のような属性型JPドメイン名などがあります。JPRSのよくある質問によると、属性型・地域型は原則1組織につき1つしか登録できず、日本で登記を行っているなどの条件があります。汎用JPドメイン名は、日本国内に住所があれば、いくつでも登録できます。
条件や手続きが違えば、料金も変わりえます。.jp の各種類の料金は、管理会社の公式ページで確認してください。
同じ種類でも、更新料が違う名前がある
同じ種類の中でも、名前によって通常と違う更新料が付いている場合があります。ICANNの標準の契約では、レジストリは更新の料金を原則としてどの登録にも同じにしなければならないとしつつ、例外として、登録の時点で高い更新料がはっきり示され、登録者が登録の契約でそれに同意していた場合を挙げています。
これから新しいドメインを取る場合は、初年度の料金だけでなく、その名前の更新料が同じ種類の通常の更新料と同じかどうかを確かめてください。
安い種類に乗り換えるのは得策か
「今の種類は高いので、安い種類で取り直そう」と考える方もいます。しかし、ドメインを変えるのは、ホームページとメールの住所を変えることです。名刺やチラシの刷り直し、取引先への連絡、検索エンジンへの移転の手続きなど、手間と費用がかかります。メールアドレスも変わります。
古いドメインを手放すと、別の問題も起きえます。JPRSは、廃止したドメインは一定期間の後に第三者が登録できるようになり、ほかのサイトからのリンクや検索エンジンの評価が残っているために、詐欺サイトなどに悪用されるおそれがあると注意を呼びかけています。古いメールアドレスと同じアドレスを作られ、なりすましのメールや、そのアドレスで登録していたSNSなどのアカウントの乗っ取りに使われるおそれもあるとしています。
更新料の差が年に数百円から千円ほどなら、住所を変える手間と危険のほうがずっと大きくつきます。種類の乗り換えは、更新料の節約だけを理由にしないほうが無難です。
管理会社を替えると安くなるか
管理会社によって更新料は違う
同じ種類のドメインでも、管理会社によって更新料は違います。ICANNは、更新料を含む更新の選択肢や料金は管理会社ごとに違うと説明し、JPRSも、指定事業者はサービス内容、料金、サポート体制などが事業者ごとに異なるので、確認したうえで選ぶよう案内しています。
ですから、管理会社を替えれば更新料が下がる可能性はあります。ただ、替えるかどうかは、更新料の差だけでなく、替えるための費用と手間を差し引いて考えます。
比べるときは「数年分の合計」で
比べ方の基本は、初年度の料金ではなく、使い続ける年数の合計です。仮の数字で計算してみます。
| 条件 | 1年目 | 2〜5年目 | 5年の合計 |
|---|---|---|---|
| 仮に、初年度1,000円・更新料が年2,000円の会社 | 1,000円 | 年2,000円×4年 | 9,000円 |
| 仮に、毎年1,500円の会社 | 1,500円 | 年1,500円×4年 | 7,500円 |
初年度だけを見ると前者が安く見えますが、5年使えば後者のほうが1,500円安くなります。数字はあくまで仮のものです。実際に比べるときは、各社の公式の料金表で、更新料、オプションの料金、期限切れ後の回復の料金まで並べてください。
移管には費用と手間がかかる
管理会社を替える手続きを「移管」といいます(.jp では「指定事業者変更」)。移管の費用と手間について、要点だけ挙げます。
- 移管の料金:ICANNの登録者向けの説明では、管理会社は移管の料金を自由に決めてよいとされています。.com などでは、ICANNのルールで、移管が完了すると登録期間が1年延びる(残りの期間が合計10年を超えない範囲で)と定められているので、移管の料金にその1年分の更新が含まれるかを確かめます
- 期間の制限:.com などでは、新規登録や前回の移管から60日以内は移管を断られることがあり、登録者の名前やメールアドレスを変えると60日間移管できなくなる場合があります
- 手続き:ロックの解除、認証コードの確認、移管先への申し込み、意思確認への回答、と段階があり、数日かかることもあります
- 住所録(DNS)やメール転送:移管元の会社のサービスで住所録やメール転送を使っていた場合は、移管後に使えなくなることがあり、別の場所で用意し直す手間と費用がかかります
特に最後の点は、見落とすとホームページやメールが止まる原因になります。移管を決めたら、手順の細部は移管元と移管先の公式の案内で確かめてください。
移管しても得にならないこともある
移管の料金、作業の時間、住所録などを用意し直す費用を合計すると、毎年の更新料の差では何年たっても元が取れない、ということもあります。差が小さいうちは、次の「移管しないでできること」を先に試すほうが、手間も危険も小さく済みます。
移管しないで更新料を抑える方法
使っていないオプションを外す
請求の内訳を見て、使っていないオプションがあれば外せないか確かめます。たとえば、サーバー側で住所録やメールを用意しているのに、ドメインの管理会社の住所録やメール転送の料金も払っている、といった重なりです。外す前に、本当に使っていないかを確かめてください。住所録を使っているのに外すと、ホームページもメールも行き先を失います。
複数年でまとめて更新する
ICANNのよくある質問では、毎年払うのが手間なら、1年より長い期間で更新できるかを管理会社に問い合わせるよう案内しています。.com などでは、管理会社は1年単位で登録や更新を受け付けることができ、残りの期間は最長で10年までとされています。
複数年でまとめて更新すると、更新の手続きの回数が減り、期限切れの危険も下がります。1年あたりの料金が下がるかどうかは、管理会社の料金表によります。.jp の場合、JPRSの規則では、登録は1年ずつ継続する仕組みになっており、登録者がどのように更新料を払うかは管理会社が定めるとされています。複数年分を前払いできるかは、管理会社に確認してください。
なお、数年分をまとめて払った場合の経理の扱いは、事業の状況で変わります。個別の取り扱いは税理士にご確認ください。
ドメインとサーバーを同じ会社にしなくてよい
ICANNのよくある質問では、ドメインを登録した会社と同じ会社のサーバーを使わなければならないか、という問いに「いいえ」と答えています。管理会社によってはサーバーをセットで提供していることもありますが、使う義務はありません。
ドメインの管理会社とサーバーの会社が別でも、ホームページもメールも問題なく動きます。セットの料金が割高に感じるなら、ドメインだけを契約できる管理会社と、サーバーの会社を分けて考える選択肢もあります。ただし、JPRSは、登録と更新だけのサービスを提供していない指定事業者もあると案内しています。ドメインだけの契約ができるかは、会社ごとに確かめてください。
ドメインを1か所にまとめて管理する
ドメインを複数持っている場合、会社や担当者ごとにばらばらに契約していると、それぞれの更新料や期限を把握しきれません。JPRSは、組織の中で部門ごとに別々の管理サービスを使っていると全体が把握できず、管理が放置されたドメインが生まれて乗っ取りの危険が高まるとして、管理の担当とルールを決めるよう勧めています。まとめて管理すると、不要なドメインや重複した料金にも気づきやすくなります。
安さだけで選ばないほうがよい理由
「安く更新できます」というメールに注意
更新料の安さをうたう連絡には注意が必要です。ICANNは、ICANNの名前やロゴを使い、「お得な料金で更新できる」と誘ってクリックさせ、偽の更新ページでクレジットカードなどの情報を盗む詐欺について注意を呼びかけたことがあります。ICANNは、利用者から直接料金を受け取ることはないと明言し、ドメインの状態が気になるときは、自分の管理会社に直接問い合わせるよう勧めています。
更新の案内が届いたら、メールの中のリンクから手続きせず、自分でブックマークした管理会社の画面にログインして、期限と請求を確かめる習慣をつけておくと安全です。
料金のほかに比べたいこと
管理会社を選ぶとき、または今の管理会社を見直すときは、料金と一緒に次の点も確かめます。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 更新料と、期限切れ後の回復の料金 | 更新を忘れたときの費用が大きく違うことがある |
| 管理画面のログインに二要素認証を使えるか | JPRSは、推測されやすいパスワードで不正にログインされ、登録情報や住所録を書き換えられた事例があるとして、二要素認証などを勧めている |
| 期限の通知がどこに、どのように届くか | .com などでは、通知の方法をサイトに示すことが管理会社に求められている |
| 移管ロックなど、乗っ取りを防ぐ設定があるか | 不正な移管を防ぐため |
| 問い合わせの方法と、日本語で対応してもらえるか | 困ったときに相談できるか |
更新料が数百円安くても、ログインの守りが弱かったり、通知が届かなかったりすれば、ドメインそのものを失う危険が増えます。ドメインは、ホームページとメールの両方を支える住所です。毎年の料金の差より、失ったときの損失のほうがはるかに大きいことを忘れないでください。
使っていないドメインは、手放す前に確かめる
経費の見直しで、使っていないドメインを解約したくなることもあります。その場合も、前の章で触れたJPRSの注意のとおり、手放したドメインは第三者に登録され、悪用されるおそれがあります。
JPRSは、廃止の前に、ホームページやメールアドレスを終えることを外部に知らせる、そのメールアドレスで登録している他のサービスのアカウントを削除するか、アドレスを変えておく、といった準備を勧めています。過去に名刺やチラシに載せた、メールアドレスとして使っていた、という心当たりがあるドメインは、更新料を払い続けるか、慎重に判断してください。
更新を忘れないための手当て
更新料を節約しても、更新を忘れてドメインが止まれば元も子もありません。最後に、更新を確実にするための手当てをまとめます。期限が切れたときに実際に何が起きるかは、SSL・ドメインの更新忘れで実際に起きることで詳しく扱っています。
期限の通知を受け取れるようにする
.com などのドメインでは、ICANNのルールで、管理会社は期限のおよそ1か月前とおよそ1週間前の少なくとも2回、登録者に期限を知らせることになっています。期限が切れて更新されなかった場合は、期限から5日以内にもう一度、更新の方法を含む通知を送ります。
通知は、届け出ている登録者の連絡先に送られます。ICANNは、連絡先を最新にしておくよう繰り返し呼びかけています。退職した担当者や、前の制作会社のアドレスのままになっていないか、確かめてください。.com などでは、登録者のメールアドレスを変えると60日間移管できなくなる場合があるので、移管を考えているなら、順番を移管先と相談します。
自動更新にするなら、支払い方法も管理する
ICANNのよくある質問では、多くの管理会社が自動更新の選択肢を用意しているとしたうえで、使うなら支払いの情報を最新にしておくよう注意しています。ICANNが示す登録者の責任にも、自動更新を選んだ場合は支払いの情報を最新に保つことが含まれています。
クレジットカードを登録しているなら、カードの有効期限も台帳に書いておきます。カードを作り替えたら、ドメインの管理画面の支払い情報も忘れずに変えます。
.jp の更新は、管理会社の手続きに従う
JPRSの説明では、汎用JPドメイン名は、廃止されなければ有効期限が1年ずつ自動的に延びる仕組みです。ただし、登録者が更新料をどう払うかは管理会社が定めます。JPRSは、登録更新の期限を過ぎて意図せず廃止されてしまった場合でも、廃止から20日以内なら登録回復の申請ができるとし、通常は手数料がかかると案内しています。回復の扱いや受付期間は管理会社によって異なる場合があるとも書かれています。
「.jp は自動で続くから大丈夫」と考えず、今の管理会社の更新の手続きと支払い方法を確かめておいてください。
台帳を1枚作り、年に一度見直す
ドメイン名、管理会社、登録者(名義)、有効期限、更新料、支払い方法、通知の届け先、ログインの方法を1枚にまとめておくと、更新の管理と料金の見直しが同時にできます。
年に一度、決算などに合わせて次の4つを確かめるだけでも、払いすぎと更新忘れの両方を防げます。
- 今の更新料は、.com なら年1,000〜2,000円程度の目安から大きく外れていないか(ほかの種類は公式の料金表と比べる)
- 請求に、使っていないオプションや、内容の分からない手数料が含まれていないか
- 期限の通知の届け先と、自動更新の支払い方法は最新か
- 使っていないドメインはないか。あれば、手放す前に悪用の危険を考えたか
まとめ
- .com のドメインの更新料は年1,000〜2,000円程度が目安。ほかの種類は種類や管理会社で変わるので、公式の料金表で確かめる
- 料金は、台帳を管理するレジストリと、窓口の管理会社の二段で決まる。初年度の割引はよくある売り方で、比べるなら更新料と数年分の合計で比べる
- .com などでは、更新料や回復の料金を登録の時点で示すことが管理会社に求められている。更新料が変わるときは知らせが来る
- 管理会社を替えれば安くなることもあるが、移管の料金、60日の制限、住所録の用意し直しまで含めて損得を考える。移管しないでも、不要なオプションを外す、複数年で更新する、セット契約を見直す、といった方法がある
- 安さをうたう更新のメールには注意し、ログインの守りや通知の届き方まで含めて選ぶ。ドメインを手放すときは悪用の危険を考える
- 通知の届け先と支払い方法を最新にし、台帳を作って年に一度見直す
ドメインの費用は小さく見えても、ホームページとメールの土台です。「何に払っているのか分からない」「移管したほうがよいのか判断がつかない」という段階でも、当スタジオでは、ドメインを含むホームページの契約の見直しのご相談を承っています。迷ったときはお問い合わせからお気軽にお声がけください。



